GEICリニューアル・プロジェクト

【背景】
GEICが生まれて11年。
情報センターとして、NGO支援のための展示スペース、会議室、NGOのイベント情報発信、発行書籍のライブラリーなど、様々な情報事業を行ってきました。その間に、市民活動をとりまく状況も変化し、改めて、持続可能な社会の実現のためにパートナーシップを促進するというミッション達成のためには、「誰に」「どんなメッセージを」「どんな方法で」伝えていくのかをふりかえる必要がでてきました。そこで11年目のスタートを迎え、「対象は誰か」という基本的なところから、ステークホルダーが顔を合わせてとことん話し合う会議となりました。基本的には、GEICの館内という場、情報という観点にしぼってのリニューアルを考えています。
| 10年前 |
広く一般、専門家などすべてを対象としていた。何でもあるが、ニーズに引っ張られるばかりで深まりが無い。 |
| 5年前 |
パートナーシップの専門家を対象に転換。こだわりの専門店をめざす。 |
| 現在 |
すでに関心のある一部の専門家のみを対象にしても、広がりが生まれない。 |
【実施内容】
■2007.5月
○えこたま未来会議
《目的》学生がGEICの場や資源を活用し、GEIC事業を企画、運営する(学生主導の企画会議)
《成果》学生の学びの場となり、いくつかの事業案が生まれた。
例)・GEIC公民館化計画
・大人への社会科見学
《結果と課題》学生の持つGEIC事業の理解は、情報センターだけの表面的なものであった。学生だけでは時間が合わず、日常的に関わることができなかったので実現化は断念した。学生の「思い」を現実のGEICとつなげることは頓挫したが、これによって、学生をはじめとする利用者にとって、「GEICが何をやっているところ」なのかわかりにくく、共感を得るための土台ができていないことに気づいた。実現できなかった学生の強い思いが、次の1月のリニューアル・ワークショップにつながる布石となった。
■2008.1月
○第一回リニューアル・ワークショップ
スタッフ×えこたま×運営委員×デザイナー(専門家)
《戦略》未来会議を経た学生、GEICの事業を担い責任を持つスタッフ・運営委員と、施設デザインや団体パンフレットの専門家をオブザーバーとして開催した。
《成果》各々の立場でのGEICのとらえ方を共有した。GEICはパートナーシップのファクトリーか、ラボラトリーかという意識の違いを確認し、パートナーシップの結果だけでなく、プロセスを可視化し、プロセスの中から生まれる人づくり・仕組みづくり・情報のデザインを可視化する展示やイベントに挑戦することに合意した。
○第二回リニューアル・ワークショップ
第一回で出た提案を、グループごとに具体的なプロジェクトの形にした。
・水俣 公害地域からの再生コーナー
・政策 G8 NGOフォーラム展示
・CSR ラッシュジャパン、エコゲーフォレスト事例のプロセス展示
・「ようこそGEIC」外を歩く無関心層へのアピールパネル
いずれも、学生とスタッフの混合チームとなり、進め方についてはそれぞれで決めていくことになった。
■2008年3月〜
○グループに分かれて作業
水俣チーム、CSRチーム、ようこそGEICチームに分かれて、取材・ミーティング、見学をした。
○プロジェクト伝
展示・パンフレットなどのそれぞれのリニューアルの作業プロセスを開示していくことで、スタッフと学生、デザイナーと取材先も巻き込み、それぞれが学びあう過程をブログで公開することにした。
■2008年4月
○「利用者ガイド」チーム 始動
「0⇒1」「1⇒2」の人をとらえる利用者ガイドを作成(スタッフの分身)
士気と団結を高めるため、チームのネームカードを作った。
スタッフ×デザイナー + えこたま で進めた。
■2008年5月
○ストップおんだん館への見学会
展示とインタープリテーションを組み合わせた環境教育をする温暖缶の展示スタイルを学ぶ。GEICは、すでに発信するソフトをたくさん持っているが、十分に利用者や潜在的利用者に発信ができていないことを再認識。
○「ようこそGEICへ」完成
外を歩く一般の方々に向けた、GEICの紹介パネルを作成。えこたま未来会議の担当学生の思いが実った作品となった。
■2008年6月
○ステークホルダー評価会
2007年GEIC外部評価の一環として、ステークホルダー評価会を実施し、施設と情報についての分科会で、新たな意見を吸い上げた。特に、ふらりと訪れる人やアースデイで出会った人への対応について議論した。
参加者:スタッフ・GEIC利用者・学生えこたま・運営委員
成 果:利用者の声を新たに聞いたことで、「ふらりと訪れる人」「外部イベント出展でブースに訪れた人」「無関心層」に対しても利用方法を説明できるガイドブックの必要性を認識。
○CSR展示完成
インターンとボランティアの学生が、スタッフの指導での企業とNPOでの取材、デザイナーのデザイン指導のもとに、「展示で見せること」のテクニックや意義を学びながら完成した。
■2008年7月
■2008年8月
○全国EPOコーナー
企業の全国社会貢献プロジェクト「日本全国環ボラの旅」のプロセスをブログで公開し、館内展示をした。各EPOのパンフレットや資料を公開した。
■2008年10月
10月29日(水)16:00〜18:00 @GEIC
「第3回リニューアルワークショップ」を開催いたします。
新しい展示への切り替えに伴い、もう一度リニューアルコンセプトの共有をして、次の案を出し、さらに表現・発信のノウハウについて学びます。
GEIC のリニューアル、情報発信、表現方法などに興味のある大学生・大学院生・専門学校生の方 で、これからGEICの館内で「パートナーシップを表現すること」に挑戦してみたい方、 ぜひご参加ください。 第1・2回にご参加いただいていなくても大丈夫ですが、今回ご参加される方は、このページを読んだ上でお越しください。
【お申込み先】
電話:(03)3407-8107
メール:
sudou@geic.or.jp
【現在の状況】
多様な利用者が取材やミーティングでGEICを利用している。
○場の利用
G8勉強会、月一度のパートナーシップカフェ(SR、UNUなど)を開催
NGOセミナー、生物多様性COP意見交換会など、多くのNGOがイベントを開催
○展示の展開
各事業の報告とともに、事業のエッセンスの館内展示や、場の利用を念頭において事業計画をたてることを確認。すべてのスタッフがGEICの場と情報を利用して事業の成果をさらに広めていく組み立てをはじめている。
○ハードの整備
正面ドアの補修、裏口の開放、緑化について、国連大学と連携し、協議をすすめている。
【リニューアル計画の成果】
●直接的な成果
- いろんな企業の環境への取り組みがわかった
- 以前より事業のことがわかりやすくなった
- パンフが見やすくきれいになった
- G8で、どんなNGOの人が何をしているのかわかって勉強になった
- 雰囲気がよくなった
- 水俣に行ってみたくなった
●波及効果
- スタッフが情報センターとしての価値を再認識
- 3本柱事業と施設がリンク
- スタッフが事業の「見える化」を意識
- スタッフ、学生ボランティア、専門家による事業の実施
- 一般来館者へのアプローチ
- 3本柱事業の利用増加
- パンフと利用ガイドの位置づけが明確化
- えこたま(学生ボランティアチーム)の活躍
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GEICが「自分の場所」になる